クリナップキッチンのよくある後悔ポイントは?モデル別比較
キッチン専業メーカー専業メーカーとして長年の運営実績があるクリナップ。
20年以上使い続けても、キレイな状態で使用できるステンレスキッチンを提供している点や、日々の掃除を楽にするこだわりが多く詰め込まれていることから、クリナップのキッチンをご家庭に導入したいと検討されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、憧れのクリナップのキッチンをご家庭に導入したけれど、思っているような導入効果が得られなかった、失敗したという声も聞かれます。
本記事では、クリナップキッチン導入におけるよくある後悔ポイントを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
モデル選びで後悔が出る理由
クリナップのキッチンには複数のモデルがあり、それぞれ異なる特徴を備えています。
まずセントロは、排水溝へ向けて傾きのあるシンク形状によって水やごみが流れやすく、骨組みをステンレスで構成したステンレスキャビネット構造を標準採用しています。
次にステディアは、掃除や収納のしやすさを重視した構成が特徴です。長年使用しても変わらない状態を保てるよう工夫されています。
最後に、ラクエラはクリナップの中で最も手頃な価格帯のキッチンで、「キッチンは1つの家具と考える」という発想をもとに、低価格でありながら豊富なデザインとカラーの選択肢を揃えている点が特徴です。
モデルごとにそれぞれ異なる特徴があるため、導入するモデルによって、掃除のしやすさや使い勝手において差がでる点が後悔につながります。
モデル差によっては価格差が数十万円となることもあり、求める機能に対して費用が見合うかどうかという点が懸念につながることもあります。
ラクエラで起こりやすい後悔ポイント
耐久性が物足りなかった
ラクエラは、木製キャビネットを採用しているため、耐久性の面で上位モデルのステディアに劣る点がデメリットがあります。
ステディアは、湿気に強いステンレスキャビネットを使っている一方、ラクエラは基本構造が木製のため、長期的な使用を考えると耐久性の差が出やすいでしょう。
収納量が足りず上位モデルとの差を感じた
ラクエラモデルは、収納面で見ると、キャビネットが2段となっています。
クリナップが提供しているハイグレードモデルのステディアは3段モデルとなるため、収納面では劣ると言えます。
ステンレス構造と思って選んだが違っていた
クリナップのキッチンは、ステンレスキッチンで高品質なイメージをお持ちの方も多いでしょう。
クリナップの中でも上位モデルとなるセントロ、ステディアはキャビネット内部までステンレスとなっています。一方、ラクエラはコスト面に優れている反面、キャビネット部分が木製です。
他モデルと比較せずに、価格だけで決めてしまうと、思ったデザインと異なる場合があります。
見た目は良いが“高級感”が思ったより出なかった
同じクリナップのキッチンでも、よりハイグレードなモデルであるセントロは、洗練されたデザインと効率の良い設計、高級感があるキッチンである、扉材の質感や本体構造をラクエラと比較すると、高級感で差がでます。
そのため、いざ導入してみても、他モデルと比較した際に高級感を感じない場合があります。
ステディアで起こりやすい後悔ポイント
ステンレスの質感(指紋・くもり)が気になった
クリナップの中でも、ステンレスによるメンテナンスの手間が少ない点が特徴のステディアですが、全くメンテナンスが不要というわけではありません。
日々の掃除やメンテナンスを行なってしまうことで、指紋やくもりといったステンレスの質感が気になってしまい、美観を損なうリスクがあります。
値段が上がりやすく“中間グレード”のつもりが高額化
ステディアは、クリナップの中ではスタンダードに位置するモデルですが、価格面に優れているかと言うと、デザインやオプションの選択肢が広いが故に予算オーバーになるリスクもあります。
収納オプションや天板素材をハイグレードなものにすると一気に予算があがるため、注意しましょう。
人工大理石天板にしたい人と相性が悪い
ステディアは、ステンレスキッチンとして高く評価されていますが、人工大理石や人造大理石の天板を合わせて取り入れたい方にとっては、デザインの相性が悪いと言えます。
ステンレスキッチンはカラーのバリエーションが少ないですが、人工大理石にはさまざまな色や柄があるため、より豊富なカラーバリエーションから選択したい方にとっては相性が悪いでしょう。
引き出し収納の“高さ”が微妙で使いづらさが出た
いざステディアタイプのキッチンを導入したけれど、自身が使いやすい高さになっておらず、利便性を欠いているという声も聞かれます。
ステディアは、デュアルトップ対面というオープンながらも、カウンターを塩梅よく目隠ししてくれるデザイン性が魅力的なキッチンですが、実際の広さや収納面はカタログだけではわかりづらいものです。
引き出し収納の使いやすさや使用感がわかりづらいことから後悔したという声も聞かれます。
セントロで起こりやすい後悔ポイント
デザイン優先でコストが跳ね上がり“満足の元が取れない”
セントロは、クリナップキッチンの中でもハイエンドモデルとなるため、当然コストも高額となります。
その分、デザイン性や機能面では優れているのですが、自身が好きなデザインや機能だけを優先していると、コストが跳ね上がり、導入後に思ったような満足感が得られない可能性があります。
参考価格として、セントロは100万円〜350万円程度、ステディアは70万円〜270万円程度、ラクエラは50万円〜180万円程度となります。
ステンレスの硬質な見た目が想像より強く、部屋に合わなかった
セントロは、硬いセラミックコーティングを施しているため、傷に強い点が大きなメリットですが、その反面、硬質的な見た目が自宅のインテリアとミスマッチになり、キッチンだけが浮いてしまう可能性があります。
使い勝手がステディアと大きく変わらなかった
セントロもステディアも、ステンレス•セラミック•人工大理石といった素材から選ぶことができ、フォルテックスワークトップといった、以前はセントロだけで採用できた素材もステディアで選べるようになったため、材質面では大きな差を感じにくいです。
そのため、実際に導入してみると、セントロの方が優位性を感じる場面が少なかったという声が聞かれます。
カップボードまで揃えると予算オーバーになりがち
セントロには、食器をたっぷり収納できるカップボードが複数タイプ用意されています。
面材扉タイプは、容量が大きく、普段使わない食器までたっぷりと収納できます。他にも、デザイン性に優れたガラス扉タイプや、収納物を探しやすいパントリータイプなどがあります。
しかし、全体的に価格が高いため、キッチンに合わせてカップボードも揃えたことで、予算をオーバーしてしまったという声も聞かれます。
モデル比較で後悔しないための選び方
生活動線を意識する
クリナップのキッチンを導入して後悔しないためには、日々の生活動線を具体的にイメージすることが大切です。
動線を考えずに選ぶと、実際に使った際に通路が狭く感じられ、冷蔵庫から食材を取り出す時や調理中の移動がしにくくなる場合があります。
また、コンセントの位置を誤ると、トースターやレンジ、ミキサーといった家電が使いづらくなり、想定外の不便につながることがあるため、実際の生活シーンを思い浮かべながら配置や動線を検討することが、成功につながります。
ゴミ箱等の収納場所も忘れずに
キッチンにはゴミ箱を置くスペースが欠かせませんが、調理スペースの配置ばかりに意識が向くと、設置場所の確保を忘れてしまうことがあります。
一般的に45リットルのゴミ箱を使う場合は、縦40cm〜43cmほど、横26cmほど、高さ60cmほどを目安として考えると良く、あらかじめこのサイズ感を想定しておくことで、後から置き場所に困るといった不便を避けやすくなります。
最も重視する点を最初に決めておく
クリナップのキッチンは、エントリーモデルからハイエンドモデルまで用意されており、それぞれに特徴が異なります。
そのため、まずは何を最優先にするかを決めると良いでしょう。
例えば、コストを重視するのであればエントリーモデルであるラクエラがおすすめです。
ステンレスキャビネットが良い、機能性とデザインのバランスを重視するのであればステディア、予算に余裕があって洗練されたデザインのものを希望するのでればセントロが有力視されます。
まとめ
クリナップキッチンの導入における、よくある後悔ポイントについて解説しました。
クリナップのキッチンは、エントリーからハイエンドまで、さまざまなモデルが展開されています。
よくある後悔としては、それぞれのモデルが持つ特性と実際の生活スタイルにギャップが生じることが要因として挙げられます。
導入後、後悔しないためにも、それぞれのモデルが持つ特性やデメリットをしっかりと理解した上で専門業者へ相談することが重要です。
本記事で紹介した後悔ポイントを参考にしていただき、ご家庭にマッチしたキッチンを導入してください。