ガスコンロをIHに交換する費用の相場料金は?タイプ別比較

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安全性や掃除のしやすさから、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換を検討されるケースが増えています。
この記事では、ガスコンロからIHに交換する際の費用相場やタイプ別の価格、検討時のポイントを詳しく解説します。

ガスコンロからIHに交換する費用相場とタイプ別価格例

タイプ 価格帯 メリット デメリット
ガス台からIHに交換 10,000円〜150,000円 ・安全性が向上する
・掃除がしやすい
・IH対応の調理器具が必要
・停電時に使用できない
ビルトインガスコンロからIHに交換 250,000円〜400,000円 ・見た目がすっきりする
・高機能なモデルが多い
・電気工事で追加費用が発生する場合がある
・マンションでは設置できないことがある
オール電化リフォームと併用 400,000円以上 ・光熱費の管理が一本化できる
・災害時の復旧が早く、火災リスクも低い
・初期費用が高額になる
・昼間の電気代が高くなるプランが多い

ガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する場合、本体価格と設置工事費を合わせた総額は150,000円〜400,000円前後が相場となります。
費用が変動する主な要因は以下の通りです。

  • IHクッキングヒーターの本体価格:グレードや機能により10,000円〜300,000円と幅があります
  • 電気工事の内容:200V専用回路の新設や分電盤の増設が必要かどうかで大きく変わります
  • 既存設備の撤去費用:ガス閉栓工事やガス機器の撤去に5,000円〜20,000円程度かかります

ガス台からIHに交換するケース

据置きIH】コンセントの設置について(設置場所、寸法、バックガードなど) - IH調理器/IHクッキングヒーター - Panasonic

参考)https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/15011

据え置き型のガスコンロから据え置き型IHクッキングヒーターに交換する場合、比較的シンプルな工事で済みます。

費用の目安:10,000円〜150,000円前後

本当に最安で済まそうと思えば卓上IHヒーターが10,000円ほどで購入可能ですが、ある程度の性能のものを求める場合は工事が必要になります。

工事内容は主に以下の通りです。

  • ガス元栓の閉栓作業
  • 既存ガスコンロの撤去
  • IHクッキングヒーター本体の設置
  • 電源工事(200Vコンセントの新設)

据え置き型の場合、キッチン台の上に置くだけで使えるため、ビルトインタイプと比較して工事が簡単で費用も抑えられます。
ただし、200V電源が必要なため、電気工事は避けられません。

ガス台からIHに交換するケースのメリットと注意点

メリット

  • 安全性の向上:火を使わないため、衣服やキッチンペーパーが燃え広がるリスクがありません
  • 掃除のしやすさ:トッププレートがフラットガラス一枚で構成されており、油はねや吹きこぼれがあっても布で軽く拭くだけで清掃できます
  • 熱効率の高さ:電磁誘導で鍋底だけを発熱させるため、90%前後という高い熱効率も魅力です

注意点

  • IH対応調理器具が必要:今まで使っていた鍋やフライパンが使えなくなる可能性があります
  • 停電時に使用不可:停電すると加熱できなくなります。非常用にカセットコンロを用意しておくと良いでしょう

ビルトインガスコンロからIHに交換するケース

真庭市/ガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換 | 真庭市|住宅リフォーム・リノベーション専門のLIXILリフォームショップ

参考)https://www.lixil-reformshop.jp/shop/SP00001148/case/108698.html

システムキッチンに組み込まれているビルトインガスコンロからビルトインIHクッキングヒーターへ交換する場合です。

費用の目安:250,000円〜400,000円前後

ビルトインガスコンロからIHクッキングヒーターへ交換する場合、本体価格も含めた相場の目安は180,000円〜270,000円ですが、専用回路を設ける回路の空きがなければ、盤の増設、もしくは分電盤自体の交換などが発生する場合もあり、さらに費用がかかります。

工事内容:

  • ガス閉栓工事
  • ビルトインガスコンロの撤去
  • 天板のクリーニング
  • ビルトインIHクッキングヒーターの設置
  • 200V専用回路の配線工事
  • 分電盤容量の確認・増設(必要な場合)
  • 絶縁・漏電チェック

ビルトインガスコンロからIHに交換するケースのメリットと注意点

メリット

  • 見た目がすっきりする:キッチンと一体化したデザインで、洗練された印象になります
  • 高機能モデルも展開:ビルトインタイプは高機能な製品が多く、自動調理機能などが充実しています
  • 掃除の手間削減:フラットな形状のため、さっと拭き取るだけで掃除が済み、メンテナンスの手間を減らせます

注意点

  • 分電盤容量の増設が必要になる場合がある:契約アンペアが低すぎるとIHの使用でブレーカーが落ちたりする可能性があります
  • マンションでは制約がある場合も:集合住宅は建物全体の電気供給量が決まっているため、IHの設置が禁止されている場合があります

オール電化リフォームと併せて行うケース

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参考)https://www.lixil.co.jp/lineup/kitchen/ul/step/stove/

ガスコンロのIH化に加えて、給湯器もガスから電気(エコキュート)に変更し、完全なオール電化住宅にするケースです。

費用の目安:400,000円以上

IHクッキングヒーター、エコキュート、床暖房のオール電化製品をまとめてリフォームすると、費用は大体600,000円〜1,000,000円が相場となります。

工事内容:

  • ガス給湯器の撤去
  • エコキュート(電気給湯器)の設置:本体費用400,000円〜800,000円程度
  • ガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換
  • ガス閉栓工事
  • 電気配線工事(大規模)
  • 分電盤の増設・交換

給湯器をエコキュートに、ガスコンロをIHクッキングヒーターに交換するだけなら、最短1日で完了するケースも少なくありませんが、大規模な電気工事を伴う場合は2〜3日程度かかることもあります。

オール電化併用リフォームのメリットと注意点

メリット:

  • 光熱費管理が楽:電気料金に一本化されるため、家計管理がシンプルになります
  • 災害時の安全性:復旧までの時間が早く、給湯器に溜めておいた水を利用することが可能です
  • 火災リスクの低減:ガスを一切使わないため、ガス漏れや火災のリスクが大幅に減少します
  • 長期的な光熱費削減:熱効率が約90%前後と高く、エネルギーをムダなく使えるため、光熱費の削減に役立ちます

注意点

  • 初期投資が大きい:一度に複数の設備を交換するため、まとまった費用が必要です
  • 工期が長め:複数の設備交換と電気工事が重なるため、工事期間が長くなります
  • 昼間の電気代が高い:オール電化専用の料金プランでは、その分昼間の電気代が高く設定されています

ガス→IH交換を検討する際のポイント

IHクッキングヒーターへの交換を検討する際、以下のポイントを必ず確認しましょう。

電源工事(200V化)の必要性を確認する

これまでガスコンロを使用していた場合、キッチンにIHクッキングヒーター用の200vのコンセントがあることは少ないです。
200V専用回路の新設工事が必要かどうか、事前に業者に現地調査してもらいましょう。

分電盤容量不足の場合は増設が必要

IHクッキングヒーターは大きな電力を使用します。
契約アンペアが低すぎると、ブレーカーが落ちる可能性があります。
現在の契約アンペア数を確認し、必要に応じて増設工事を行いましょう。
マンションの場合は建物全体の電気供給量にも制限があるため、管理組合への確認が必須です。

使いたい鍋がIH対応か事前にチェック

IHで使える調理器具は、底が平たく「IH対応」の表記があるものに限られます。
お手持ちの鍋やフライパンがIH対応かどうか、事前に確認しておきましょう。
土鍋や一部のステンレス製品は使えない場合があります。
新たに調理器具を揃える予算も考慮するべきです。

停電時に調理ができないデメリットも理解する

IHクッキングヒーターは電気を使って調理をするため、停電すると加熱できなくなります。
災害時に備えて、カセットコンロなどの代替手段を用意しておくことをおすすめします。

まとめ

 

ガスコンロからIH交換の費用は、据え置き型で150,000円〜250,000円前後、ビルトインタイプで250,000円〜400,000円前後が目安です。
オール電化と併せて行う場合は400,000円以上の費用を見込む必要があります。

IHクッキングヒーターのメリットは次の3点です。

  • 安全性:火を使わないため、火災リスクが低く、小さなお子様や高齢者のいる家庭でも安心です。
  • 清掃性:フラットな天板で掃除が簡単。油汚れもサッと拭くだけで清潔を保てます。
  • 熱効率の高さ:約90%の高い熱効率で、光熱費の削減につながります。

一方、IH対応調理器具の準備や停電時の対策、電源条件の確認といった注意点もあります。
複数の業者から見積もりを取り、工事内容と金額を比較すれば、適正価格でのリフォームを実現できるでしょう。
ご家庭の状況に合わせて、最適なIHクッキングヒーターを選びましょう。

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