浴室換気扇を交換する費用の相場料金は?タイプ別比較
浴室の湿気を外に排出する浴室換気扇は、カビの発生を防ぐために欠かせない住宅設備の一つです。
しかし、換気扇にも寿命があり、適切な時期に交換しなければ十分に湿気を排出できず、カビや悪臭の原因になることがあります。
浴室換気扇の耐用年数は、使用頻度やメンテナンス状況によって異なりますが、一般的には約10年とされています。
換気扇の交換には本体費用と工事費用がかかり、種類や機能によって費用は大きく変動します。
本記事では、浴室換気扇の交換にかかる費用の相場や検討時のポイントについて詳しく解説していますので、参考にしてください。
浴室換気扇交換の費用相場とタイプ別価格例
| タイプ | 価格帯 | メリット | デメリット |
| 同等タイプ | 2.5万円〜6万円 | ・工期が短い ・コストを抑えられる |
・機能面の向上は期待できない |
| 高静圧・静音モデル | 5万円〜9万円前後 | ・換気効率がアップする ・湿気やカビの繁殖を低減 ・音を気にせず入浴できる |
・モーターによっては静音性が低い場合も ・ダクト等の劣化で別途修繕費用がかかる場合がある |
| 浴室暖房乾燥機付き | 5万円〜10万円 | ・天候を気にせず乾燥可能 ・結露やカビを抑止 ・ヒートショック予防 |
・ランニングコスト増加 ・乾燥に時間がかかる ・電源工事等が必要 |
浴室換気扇の交換費用の目安は、25,000円から130,000円前後で、本体と工事費が含まれています。
壁に取り付け、コンセントに差し込むだけのプロペラファンタイプは比較的安価に交換できますが、暖房や乾燥などの高機能タイプになると費用は高くなります。
換気扇の交換作業は漏電のリスクがあるため、自分で行うのではなく、電気工事士の資格を持つ業者に依頼する方が安全です。
同等タイプの換気扇へ交換するケース

参考)https://www.lixil-online.com/bathroom/parts/dryfan/10-BRPMX_UFD112A/
浴室換気扇は大きく分けて2種類に分かれます。シロッコファン(筒状のファン)は、細長い板状の羽根が20枚ほど円筒形に取り付けられたファンで、ダクトを通して湿気や空気を排出します。
一方、プロペラファンは扇風機のように5〜6枚の羽根で回る昔ながらのタイプで、外壁に取り付けることで湿気や空気を直接外に排出します。
現在設置されている浴室換気扇と同タイプのものへと交換する場合の費用相場は、25,000円〜60,000円程度です。
同等タイプ交換のメリットと注意点
メリット
- 既存と同タイプのものへ交換するため、新たに工事をする手間がなく工期が短い
- 高性能なモデルと比べてコストを抑えることができる
注意点
- 従来ものと同タイプと交換するため、静音性などの機能面の向上はあまり期待できない
高静圧・静音モデルへ交換するケース

参考)https://www.lixil-online.com/bathroom/parts/bathfan/10-BRPLX_UF27A/
浴室換気扇には静かな動作を求める声が増えており、騒音を抑えたモデルの需要が高まっています。
静音型と呼ばれる換気扇はおおむね30dB以下の製品が多く、会話をしていても気にならない程度の静かさです。
一般的には60dB以下であれば静音性が確保されているとされ、入浴時やトイレ使用時でもストレスを感じにくくなります。
最近はより静かに運転できるよう、各メーカーによってさまざまな工夫が施されています
高静圧で静音性に優れた浴室換気扇へ交換する場合の費用相場は5万円から9万円前後です。
静音モデル交換のメリットと注意点
メリット
- より強い空気を送れるため、換気効率がアップする
- 湿気やカビの繁殖を低減し、洗濯物へのニオイ残りも少ない
- 換気扇の音を気にせず落ち着いて入浴できる
注意点
- モーターの種類によっては静音性が低い場合もある
- ダクト径や配管が劣化している場合、別途修繕費用がかかる場合がある
浴室暖房乾燥機付きにグレードアップするケース

参考)
浴室換気扇のハイグレードタイプには、ヒートショックを防ぐ暖房機能や、お風呂場で洗濯物を乾かせる乾燥機能が備わった高機能モデルがあります。
近年は天井埋め込み型の浴室暖房乾燥機が主流で、換気機能や暖房機能に加えて、衣類乾燥機能、タイマー機能などが付いているため、本体価格は高めになります。
乾燥機能があれば、雨の日や湿度の高い日でも室内で簡単に洗濯物を干せるため、花粉や黄砂が気になる時でも安心です。
このような多機能タイプの換気扇の費用相場は5万円から10万円程度となっており、換気扇を交換する際に検討する価値があります。
浴室暖房乾燥機付き交換のメリットと注意点
メリット
- 天候が悪い日や黄砂などを気にせず乾燥できる
- 結露やカビの発生を抑止
- 冬場のヒートショック予防に有効
- 花粉やPM2.5の付着を防止
注意点
- ランニングコストが増加する
- 洗濯物が乾燥するまでに時間がかかる
- 電源工事や専用回路の設置などメンテナンスが必要
浴室換気扇交換を検討する際のポイント
浴室換気扇は一般的に約10年〜15年ほどで寿命を迎えるとされ、換気機能のみの機種は約15年、乾燥機能が付いたタイプはおよそ10年が目安と考えられています。
メーカーが示す設計上の標準使用期間を過ぎると部品が劣化し、発火につながるなど安全に使い続けられないおそれがあります。
また、多くの機器では不調が起きた際に壁の操作パネルやリモコンにエラー表示が出るよう設定されているため、交換を促す内容の表示が出た場合は、メーカーに修理や取り替えを検討しましょう。
ダクトの劣化
シロッコ型の浴室換気扇は天井に設置され、専用ダクトを通して排気する仕組みのため、ダクトが傷むと換気能力が弱まることがあります。
また、ダクトを支えるボルトの歪みやファンの破損が起きると振動が増えてしまい、個人での対処は厳しいです。
このような状態が見られる場合は、安全面や性能の面からも交換を検討した方が良いでしょう。
吸込口の形状や天井開口サイズを確認
使用している浴室換気扇の型式が不明なときは、事前に天井へ収めるための埋込寸法を正確に測っておくことが欠かせません。
寸法を誤ると天井の開口部に本体が収まらなかったり、固定作業がうまくいかなかったりといった問題が起きることがあります。
さらに、開口寸法と換気扇本体の埋込寸法に差がある場合は、そのままでは取り付けができず、天井を切り広げるなどの加工が必要になる可能性があります。
このような加工を行う際には追加費用が発生するため、取り付け前にサイズを丁寧に確認しておくことが大切です。
24時間換気機能があるか
お住まいによっては浴室の24時間換気が必要とされることがあり、特に新築住宅では2003年の建築基準法改正により24時間換気システムの設置が義務化されています。
そのため、該当する住宅でこの機能を持たない機種へ交換すると、追加工事などで余計な費用がかかる可能性があります。
24時間換気を続けることには利点と注意点があり、まず利点としては湿気を絶えず外へ逃がすことでカビや結露を抑え、浴室内を乾いた状態に保ちやすくなる点が挙げられます。
また、湿気による建材の傷みが進みにくくなるため、浴室そのものの寿命を延ばす効果も期待できます。
一方で、常に換気扇が動くため電気代が増える傾向があり、稼働音が気になる方にとっては静かな時間帯に負担を感じる場合があります。
暖房・乾燥機能つきのものは電気容量を確認
浴室暖房乾燥機付きにグレードアップする場合は、電気容量にも注目しましょう。
電気式の浴室暖房乾燥機には100Vタイプと200Vタイプがあり、一般的には浴室の広さに応じて使い分けることが勧められています。1坪以下の浴室には100Vがよく選ばれ、1.25坪以上の広い浴室では200Vが推奨されることが多く、選択肢も200Vに限られる場合があります。
乾燥機能の電気代はおおむね1時間あたり30円〜50円ほどかかり、暖房機能では35円〜40円ほどとされ、使用頻度によって毎月の負担が変わるため、電気代を含めた運用面を考えて選ぶ必要があります。
まとめ
浴室換気扇の交換費用の目安について解説しました。
交換するタイプによっても異なりますが、浴室換気扇交換費用の相場は25,000円〜130,000円前後が目安となっており、暖房機能や乾燥機能などよりハイグレードなものほど費用が高額になる傾向です。
また、ファンだけを交換する場合やモーターの交換などケースによってもコストは変わります。
浴室換気扇の交換を失敗しないためにも、ダクトや天井の開口サイズ、電気容量などをしっかりと確認しておきましょう。