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防音室リフォームの費用の相場料金は?タイプ別比較

自宅で楽器演奏や音楽制作、配信活動を楽しみたい方の中には、防音室リフォームを検討されている方も少なくないでしょう。
防音室リフォームの費用は、工事の規模や求める遮音性能によって大きく変動します。
この記事では、防音室リフォームのタイプ別費用相場から、メリット・デメリット、業者選びのポイントまで詳しく解説します。

防音室リフォームの費用相場とタイプ別価格例

タイプ 価格帯 メリット デメリット
簡易防音
(部分リフォーム)
10〜50万円 • 費用が安い
• 工期が短い
• 効果は限定的
• 大音量には不向き
専用ルーム防音
(部屋全体リフォーム)
100〜200万円 • 昼間の楽器演奏OK
• 本格的な防音
• 費用が高い
• 深夜使用には限界
高性能防音室
(スタジオ仕様)
200〜300万円以上 • 24時間演奏可能
• スタジオ並み性能
• 費用が最も高い
• 工期が長い

防音室リフォームの費用は、1室あたり500,000円〜3,000,000円前後が一般的な相場です。
ただし、この金額には大きな幅があり、以下の要素によって変動します。

  • 施工範囲:壁のみor床・天井も含む
  • 部屋の広さ:材料費・工事費が異なる
  • 遮音性能:どこまで音を遮断したいか(デシベル値)
  • 工法:簡易的な吸音処理か、浮き床・二重壁などの本格施工か
  • 付帯工事:換気設備や空調、電気工事の有無

以下、代表的な3つのタイプの具体的な費用感です。

簡易防音(部分リフォーム)

ウチリモ プラマード U

参考)https://www.ykkap.co.jp/consumer_business/satellite/law/subsidy2025/kosodategreen/item/noiseproof.php

「完全防音までは必要ないけれど、ある程度音を抑えたい」という方に適したプランです。

特徴

  • 壁の一面だけ、または窓ドアのみを防音仕様に変更
  • 吸音パネルや遮音シートの貼り付けが中心
  • 既存の構造を活かすため、大規模な解体工事が不要
  • 工期は1〜3日程度と短期間で完了

こんな用途におすすめ

  • 音量が比較的小さい楽器の演奏
  • テレワークでのオンライン会議
  • 音楽鑑賞・ホームシアター
  • ピアノの練習音量の軽減

費用目安:100,000円〜500,000円前後

簡易防音は予算を抑えて手軽に始められる反面、大音量の楽器演奏や深夜の使用には不向きです。
隣接する部屋への音漏れはある程度抑えられますが、建物外への遮音効果には限りがあります。

専用ルーム防音(部屋全体リフォーム)

参考)https://www.lixil-reformshop.jp/shop/SP00000496/case/098358.html

楽器演奏や本格的な音楽制作、配信活動を行いたい方向けの標準的なプランです。

特徴:

  • 壁・床・天井のすべてを防音仕様に改修
  • 浮き床構造や二重壁による「箱の中に箱を作る」工法
  • 工期は1〜2週間程度

こんな用途におすすめ:

  • ドラムやエレキギターなどの楽器演奏
  • YouTube・ゲーム配信などの音声収録
  • ホームシアターでの本格的な映画鑑賞
  • ボーカル練習や楽器レッスン

費用目安:1,000,000円〜2,000,000円前後

このレベルの防音室なら、昼間の楽器演奏であれば近隣トラブルの心配はほとんどありません。
ただし、深夜の大音量使用や振動が大きい楽器の場合は、さらに高性能な仕様が必要になることもあります。

高性能防音室(スタジオ仕様)

参考)https://www.lixil-reformshop.jp/shop/SP00000496/case/094298.html

プロレベルの録音環境や、最高レベルの遮音性能を求める方向けのプランです。

特徴:

  • レコーディングスタジオ並みの遮音・吸音性能
  • 防振・空調・換気システムまで含むトータル設計
  • 専門的な音響設計による最適な音場づくり
  • 工期は2〜4週間程度

こんな用途におすすめ:

  • プロの音楽制作や録音作業
  • 深夜・早朝も含めた時間を選ばない楽器演奏
  • ドラムセットなど振動を伴う大音量の楽器演奏
  • 防音だけでなく音質にもこだわりたい場合

スタジオ仕様の防音室では、隣接する部屋ではほぼ音が聞こえないレベルに到達します。
24時間いつでも演奏可能な環境を作りたい場合や、音楽を生業としているプロミュージシャンにとっては投資価値の高い選択肢といえるでしょう。

防音室リフォームのメリットと注意点

防音室リフォームには多くのメリットがある一方で、いくつか注意すべき点も存在します。
検討段階でしっかり把握しておくことが、後悔しないリフォームにつながります。

防音室リフォームの主なメリット

時間を気にせず趣味を楽しめる

楽器演奏や映画鑑賞を深夜・早朝でも気兼ねなく楽しめます。

集中できる環境を確保

在宅ワークや配信活動で外部の雑音に邪魔されず、質の高い作業が可能になります。

近隣トラブルの予防

騒音による苦情を未然に防ぎ、良好な近隣関係を維持できます。

資産価値の向上

音楽愛好家など特定のニーズを持つ買い手にとって魅力的な物件になります。

家族への配慮

家族が寝ている時間帯でも、他の部屋に音が漏れにくくなります。

防音室リフォームの注意すべきデメリット

換気・空調効率の低下

密閉性が高いため、適切な換気設備がないと夏場は暑く、冬場は結露が発生しやすくなります。

初期費用が高額

本格的な防音室は1,000,000円以上の投資が必要です。

部屋が狭くなる

壁や床の二重構造化により、実質的な室内空間が狭くなります。

賃貸では施工困難

大規模な工事が必要なため、賃貸物件では実施できないケースがほとんどです。

完全無音は困難

どんなに高性能でも、振動や低音は完全には遮断できません。

特に換気や空調については、防音室の快適性を大きく左右する重要なポイントです。
密閉性の高い空間では、人が長時間滞在すると酸欠状態になったり、湿気がこもってカビが発生したりするリスクがあります。
防音性能と換気性能を両立させる専用の換気システムの導入を検討しましょう。

防音室リフォームを検討する際のポイント

失敗しない防音室リフォームのためには、以下のポイントを押さえて計画を進めることが重要です。

遮音等級と目的の明確化

防音性能は「D値」という遮音等級で表されます。
自分の用途に必要な性能を把握しましょう。

  • D-40〜D-45:会話や軽い楽器の音が小さく聞こえるレベル(簡易防音)
  • D-50〜D-55:ピアノやギターの音がほとんど聞こえないレベル(標準的な防音室)
  • D-60〜D-65:ドラムなど大音量楽器でも安心できるレベル(高性能防音室)
  • D-70以上:プロスタジオレベル(最高性能)

必要以上に高性能な仕様にすると、コストが必要以上に膨らんでしまいます。
「何の音を」「どの時間帯に」「どれくらい出すのか」を明確にして、適切なグレードを選びましょう。

換気・空調計画の事前検討

防音室は密閉性が高いため、換気対策は必須です。

  • 消音ボックス付き換気扇:外部への音漏れを抑えながら換気
  • エアコン専用の防音ダクト:空調の効率を保ちながら遮音性能を確保
  • 熱交換型換気システム:室温を保ちながら新鮮な空気を取り入れる

これらの設備費用も含めて予算計画を立てることが大切です。
換気設備の費用は200,000円〜500,000円程度を別途見込んでおくと良いでしょう。

施工業者の実績確認

防音室リフォームは専門性の高い工事です。
業者選びでは以下をチェックしましょう。

防音専門の施工実績

一般的なリフォーム業者ではなく、防音に特化した業者を選びましょう。

施工事例の確認

自分の希望に近い事例があるか、写真や遮音データをチェックしましょう。

アフターサービス

施工後の音響測定や、性能に問題があった場合の対応体制も確認しておきましょう。

保証内容

何年間の保証があるか、どこまでカバーされるかもしっかりと確認しておくべきです。

まとめ

防音室リフォームの費用は、100,000円〜3,000,000円前後と用途や性能によって大きな幅があります。
簡易的な吸音処理なら500,000円以下でも可能ですが、本格的な楽器演奏を楽しむなら1,000,000円以上の予算を見込んでおくとよいでしょう。

主なメリット

  • 時間を気にせず趣味や仕事に集中できる快適性を得られる
  • 近隣トラブルを未然に防げる
  • 在宅ワークや配信活動の環境を向上できる

主なデメリット

  • 初期投資として高額な費用が必要
  • 換気・空調効率に留意しないと快適性へ影響が生じる
  • 部屋の実質面積が減少する

失敗を避けるためのポイント

目的に合った工法選び

必要な遮音性能を明確にし、過剰でも不足でもない適切なグレードを選びましょう。

相見積もりの徹底

複数業者の提案を比較し、工法・材料・保証内容をしっかり確認しておきましょう。

換気・空調計画

防音性能だけでなく、快適に使い続けられる環境づくりをしっかりと考慮しましょう。

防音室リフォームは決して安い投資ではありませんが、音楽や配信活動を本気で楽しみたい方にとっては、生活の質を大きく向上させることができます。
この記事を参考に、目的に最適な防音室を実現してください。

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